画家の死後:内藤瑶子の生前日記

自称絵描き|内藤瑶子のナイトー自身による、活動報告のブログです。/ 東京近辺で活動中。詳しいことはhttp://yokonaito.info/へ。

個展終了しました!/展示見聞録、憧れの大正の洋画家たち( ˘ω˘ )

さて、一部延長させていただいていた個展もついに先週末をもって終結。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。改めて感謝申し上げます。
これから12月のはじめにグループ企画に作品が一点参加して、今年の展示は終わりです。
詳細は後日お知らせしたいと思います。
 
息子の幼稚園も無事決まって一安心です。
ボチボチ高福祉国家の我が国では、子育てにもいろいろサポートがあって概ね良いのですが、私の住む神奈川県の一部地域では保育園ならぬ幼稚園さえ激戦区!近くの園に入るのも簡単にはいかなかったっすε-(´∀`; )
 
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今回もコラグラフの版画作品でした。でも、一般的な版画技法のように同じようには刷れませんし、アクリルメディウム、粒子の凹凸、筆致などの要素だけで版を作っているので、ほとんど「絵」なんですよね。技法や素材についてはそういう感想が多かったように思います。
 
中学生の時、日本のゴッホと称された長谷川利行、例えば佐伯祐三などに代表される*1もろもろのエモいフォーブ画家達(別名1930年協会系)に憧れてヌルヌル系絵画を描きはじめました。
今思えばどうして?という気持ちなきにしもあらずですが、尾をひいているんですかねぇ。
うちの両親も「なんでも鑑定団」とか見てなかったけどなぁ。。
 
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けっこう展示も巡れて、久しぶり大型展にも行けました。東京ステーションギャラリーの「動き出す!絵画 ペール北山の夢―モネ、ゴッホピカソらと大正の若き洋画家たち」。ヒュウザン会の資料などがなにやら可愛らしかったです。
 
洋物やペールさんより、木村荘八が特にいろいろ。
自分にとっては長年お世話になっている画廊の羽黒洞に関係して、後期の下町作品を目にすることが多い作家。白樺派な流れから現物を通して観られると、いつもの作品も違って見えてくる。逆にその経験があるからこそ、この鑑賞があるとするべきなのか。
 
こういった企画では岸田劉生の点数がどうしたって多くなりますが、それらに挟まれた荘八は劉生やら椿貞雄やら、2枚目に挟まれた個性派俳優ですなぁ〜( ˘ω˘ )
 
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上段は全部木村荘八、下段の左だけ劉生さん。これだけ立派なカタログが2000円代とかで買えると、ついつい買ってしまうなぁ〜
 
 
 

*1:若い人にはそんな有名じゃないかも‥没後もいろいろ香ばしい事件のある作家。