画家の死後:内藤瑶子の生前日記

自称絵描き|内藤瑶子のナイトー自身による、活動報告のブログです。/ 東京近辺で活動中。詳しいことはhttp://yokonaito.info/へ。

「第17回リン版画工房展」出品中、4月30日(日)まで / 平塚市美術館の展示見聞録。また劉生さん。

4月に入ってから、私事で大変バタついておりました。

もう一昨日から始まっているのですが…お世話になっているリン版画工房の展示に今年も参加させていただけるとのことで、旧作1点出品しています。

リン版画工房には、教室の空席に潜入できるチケット会員というシステムがあります。

本当は新作を作りつつ工房にもお邪魔したかったのですが、叶わず。3月の人人展に出した版画の大作を出品しています。

 

「工房会員全体展 17th」版画ワークショップ会員作品

2017年4月25日~4月30日 9:30~16:50

{初日13:00~。最終日16:00}

会場:平塚市美術館 市民アートギャラリー 

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平塚美術館では「リアル(写実)のゆくえ 高橋由一岸田劉生、そして現代につなぐもの」という企画展が開催されていました。せっかくなので、観覧。

貸し出されていたものの中にはよく再会する作品もありました。個人的に神奈川近代美術館と、国立近代美術館は、美術の大型施設の中ではかなり通っている部類なので…

自分にとって馴染み深いものだと靉光の作品ですが、写実回帰の文脈で飾ってあると、なんだか新鮮な気もします。

 

個人や社会・世界の実在性の揺らぎ、不信感が現代的な視点とされる中で、写実や具象は美術史に組み込まれにくくなっている〜云々(うろ覚えなので多少違っていたらすいません)。思想にも、そういった不確実性は棚上げしてしまおうという文脈があるのですから、美術もその内部でジャンルが乖離してくるのかもしれませんねぇ。

ともあれ、とても迫力がある作品ばかり。現代作家の作品もギョッとするほどリアル。確かに現実の視覚と相関関係にはあるのだろうけど、それは写真のそれとは全然違う!遠いどこかの風景…というより、すぐ眼前にあるようなかんじ。

 

「リアル(写実)のゆくえ 高橋由一岸田劉生、そして現代につなぐもの」

「移入され150 年を経た写実がどのように変化し、また変化しなかったのか、日本独自の写実とは何かを作品により検証し、明治から現代までの絵画における写実のゆくえを追います。」とのこと

開館時間 9:30 ~ 17:00(入場は16:30 まで) 休館日 月曜日

平塚市美術館