🎍謹賀新年🎍/2月に個展あります。/ 展示見聞記とか、読書日記とか。。
🎍謹 賀 新 年🎍
今年も相変わらずよろしくお願いします。
年賀状、お世話になっている方と、作品の所有者の方にお送りしていますよ。*1
今年はまず、下記の日程で早々に個展を行います。
まだ内容は未定なのですが、様々な事情が重なり、ギャラリー蔵、個人蔵の作品も展示予定です。
とりあえず色々な〆切を含めた蛇行運転を切り抜けるところから新年はスタートです。とほほ〜
「内藤瑶子作品展 2003ー2020」
■会期:2019年2月1日(土)〜2月9日(日)■時間:12:00〜19:00
■会場:ギャラリーブリキ星(http://burikiboshi.o.oo7.jp)
10年ぶりの古巣。ギャラリーブリキ星の加川さんは、10代のとき自分を拾ってくださった骨董商・ギャラリストです。まさに恩師!
こういう人達がいなかったら、私は絵描きとして(というより人間として?)どうなっていたんだか。そういう人です。
気合いが空回りしないように気をつけないと。。。。
しかし、だいぶ更新がご無沙汰になってしまいました…… 展示情報の告知はささやかながらやっておるSNSが確実になっております。
■twitter:
■Facebook:
大概の人はフォローを返してますし、facebookもメッセージいただければ対応しています。ぜひつながりましょー
最近はinstagramをやらないのかと言われます。
私は小学校のときからインターネット大好きで、ウェブサイトを作るのも好きだったので、前は新しいサービスがあると(続く続かないに限らず)いろいろやっていたのですが、最近はなんだか。
というより昔とった杵柄、HTMLの知識を活かしてサイト運営の相談に乗ったり、バイトしたりしています。ある程度知識を更新する必要があるので、ちょっと忙しいんですね。これ以上目を酷使したら、やばいことになりますからね。
さて、昨年ちょっとメモっていた展示見聞記とか、読書日記とか。。
◉特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」@東京都国立博物館、東洋館
平成館でやっていた正倉院展のチケットをいただいたので、伺ったのですが「そもそも正倉院てナニ?」となり、現地でググる始末。メチャクチャ混んでいるし、これではまともに鑑賞することができない……
しょんぼりする気持ちを切り替えて、常設をじっくり見ることに。
たまにはいいです。
特に、この特別展はとても面白かったです。
立体物や浮き彫りは、なかなか写真では伝わらないし、モノとしての迫力があります。その中でも石は何千年も前のものなのに、とても綺麗ですね。
オルメカ文明のヒスイを使った石彫。テキーラで「オルメカ」という銘柄がありますが、あのラベルの顔ですね。あれ、とても美味しいです。
だいたい皆様がショットで一気飲みしているやつは「クエルボ」のゴールドですね。
◉ ソポクレス『アンティゴネー』@梅若能学院会館。2019/11/30
レオニード・アニシモフさんという著名な演出家の方が率いる劇団・東京ノーヴイ・レパートリーシアターによる能楽堂での連続公演。
これですね。
友人にいきなりお呼ばれして、お世話になっている哲学の先生と先輩と一緒に伺いました。
観劇経験があまりないにもかかわらず、いきなり応用編か!みたいな感じで、相応しい観客だったのかどうか?
「これがギリシア悲劇に出てくるノモスか……単位取るレポートで書かなきゃいけないやつや」
ってな具合で、必要もないのにお勉強の悪い習性がでて、目を白黒させながら見ていました。3月のエウリピデス『メデイア』にも挑戦してみたいです。
ギリシアといったらこれか。
これを読むに至った経緯はいろいろあるのですが、もともと私は古代ギリシアの自然哲学者に前から憧れていたので、著者ではなくヘラクレイトスに興味がありました。
この「ソクラテス以前」のジャンルは、1人1人というより、まず展開がすごいんですよね。そして、この展開はアリストテレスによって纏められたということになってます。
誰がどんな人なのか?個別に参考にしているのは
これなどですが、いろいろわかってくると、
こういう素敵な本を読めるようになったりするという、ロールプレイング的な面白さがあります。いろいろな哲学史の本でも、この分野をどうやってまとめてるかを読むのが好きです。
で、このハイデッガー による著作はどんななの?ツラツラ読んでいると、これはいわゆる「フツー」の解釈ではなく(おそらく、これは私による穿った見方ではないと思いますが)けっこう強引です。。
でも独創的というか、話はとにかく面白いので引き込まれます。
講義録なので、アノ『存在と時間』より私には読みやすかったです。(ちなみに『存在と時間』読み通せたことはありません💧が、ある程度この概要と、芸術作品の根源 などの内容を把握していることはかなり重要だったかもな。。「そびえる」「出現する」美しさ、崇高が、どのようにヘラクレイトスの断片に繋がってくるのか。前半はそれも読み応えがありました。)
で、いちおう読んだが、後半の「論理学」の序盤は何言ってるのかわからなくて苦戦!借り物だからそろそろ返したいなぁー。他のも読めないし。
そもそもどこまで把握しているか。自分の読解能力と語学力の限界は感じますが、
古代ギリシアの言葉で、断片しか残っていないヘラクレイトスの言葉を取り出して、翻訳して、これを「真の思索」だとすること。そんなの不正確じゃないのか?……
そこを含めて、自分の哲学と、ヘラクレイトスの言葉の解明を交えつつハイデガーは語っていくわけです。これはすごい本でした。
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ハイデガーによれば、翻訳とは「急場凌ぎ」で、未知の対岸へ「渡す」という点ではすべての翻訳の出来は良くない。「漂流か難破」だそう。でも、詩作や思索、高次な言葉の領域においてはいつも「解釈」する必要がある。
ヘラクレイトスの場合は、完成する翻訳は必然的に、根源的であるがゆえに「冥暗」だということ。
そもそも、暗いことと、「不明瞭」とは違い、もし、ヘラクレイトスの著作が無傷であったら明晰にわかる、ということではない。
この本では、「渡す」的な翻訳の不可能と、断片しか残っていないこと、ヘラクレイトスが「暗い哲学者」と昔から(ハイデガーによれば)勘違いされていたこと、が繋がっているんです。
で、暗いけど、明るくないということでもなく〜……と、延々とやっていくのですが…………。。
ともあれ、このような古代ギリシア・マジカルバナナみたいな、連想ゲームなものを繋いでいくと、なぜかハイデガーの思想に組み込まれていて……というワンダーな読書体験をする本。まあ、ちょっと高いけどそのうち買おう。。
感想を書いていたら、ふとこの本も思い出しました。
あと、このエントリに関連した読書のものを貼っておきます。
これは、人にオススメされた本ですが、自分もオススメしています。