T-BOXでの個展「MORTALS」終了しました。雑感など。
あまり何年目とか何回目とか数えて記念したりすることはないのですが、23回目の個展でした。みょうに感慨深いものがありました。 TーBOXで企画していただくのも既に8回目!
いつも展示に来ていただいたり、購入していただいたりするお客様や、自分の作品を取り扱ってくださる方々、先輩などにお世話になっておるばかりで、ボールを投げ返せているという実感はまったくない。。そういうことを考えれば、「感謝〜!」という口当たりの良い言葉よりも、どちらかと言えば暗澹たる気持ちになるばかり。
回を重ねるごとに何かしら解っていくのかなと思いきや、未だ何もわからず。 よって今から絵を描こう、作家として漕ぎ出そうとする人に申し上げられることなど皆無であり、「なんかずっとわからないままなんだよね、ハハハ」ぐらいが限度。情けないかぎりですな。
--
--
--
TーBOXでは近年、版画作品を中心に展示してきました。(画廊主の意向というのもあるのですが)
木版リトグラフなどの凸版と平版の併用か、オーソドックスな板目木版(凸版)を多く制作しましたが、今回は凹版で制作しました。版表現には、いろいろと考えさせられる事もあったと思います。
絵も1つのメディアですから、頭の中のイメージと出てきた画面というのが完全一致することはないでしょう。だから、画面に出てくる有様に身をゆだね、出てきたものを受け入れ、解釈しながら進めていくしかありません。
版表現はプリントしてみて、初めて自分が何をしようとしているのか分かる。反転させて次元が変わり、刷るというスタンスを踏むことで、「画面」という結果の受け止め方、程よい距離感を自然に学ぶのかもしれません。
年内にリリースできる情報があるかもしれませんが 、今年の展示はこれで終わりです。
来年は3月の人人展@都美術館が最初かな?今年もたいへんお世話になりました!