グループ企画のお知らせ『私の、意中の画家 』@ 銀座屋上ギャラリー枝香庵8F
遅ればせながら「第41回人人展」たくさんのお客様にご来場いただきました。
また、いろいろな方々にご協力いただきました。来て頂いたお客様、出資いただいたギャラリーの方々、作品をお貸しいただいた諸機関・関係者の方々にあらためてお礼申し上げます。
人人会のサイトでも、展示レポートもおいおいアップいたします〜
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が、とりあえず目下進行中の展示告知をば!
3月20日(月)から、銀座のギャラリー枝香庵(えこうあん)にて行われる『私の、意中の画家 』に版画作品新作一点出品予定でございます。
30人ほどの画家が、それぞれのルーツとなる作家をフィーチャーして作品を制作・展示する、いわゆるオマージュを主にしたグループ企画だそう。私は、大正から昭和期にかけて活動した画家・長谷川利行をとりあげました。
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実は10年ほど前(2006年)にも、ちょうど不忍画廊の所蔵となった「水泳場」が羽黒洞にて初出した「長谷川利行展」会場の片隅で、先輩の田端麻子さんと「オマージュ長谷川利行二人展」と題したミニ企画をやらせていただいたのでした。この作品は、先週の日曜美術館でも大きくあげられていましたね。*1
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そもそも私が絵をはじめたきっかけが、中学生の時(2000年)に今はなき鎌倉の神奈川県立近代美術館で開催されていた長谷川利行の大回顧展でした。いろいろ転じて長谷川利行作品の行く末を間近で見ることができる状況に、本当に満足してしまいそう。
充足してしまったら最後、もう新しい絵なんて描けなくなってしまうんですがね(^◇^;)
『私の、意中の画家 』
会期:2017年3月20日(月)-3月27日(月) 11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)
会場:銀座屋上ギャラリー枝香庵 8F(えこうあん)
〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F Tel 03-3567-8110
◎東京メトロ(丸ノ内線/銀座線/日比谷線)銀座駅 C8出口1分
◎東京メトロ銀座一丁目駅(有楽町線) 8番出口5分
◎JR有楽町駅(山手線/京浜東北線) 5分
ビル左横の細い通路を入りエレベーターでお越しください
「第41回人人展」関連企画:記録映画上映会『父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯』のおしらせ
前回のエントリに続き、「第41回人人展」のセンデン!
志半ば52歳でこの世を去った中村正義。この映画は彼の芸術作品を考察・解釈するものではありません。苛烈に生きた画家が何を求め、何を恐れ、何を愛したのか、人間・中村正義、その生きた時代を描くものです。(公式サイトより抜粋)
グループ企画のお知らせ『版画の散歩展 』@ギャラリーT-BOX
『第41回人人展』のことで頭グルグル🌀な日々。
実はその前に八重洲にあるギャラリーT-BOXのグループ企画があるのでした!
池田 実穂さん、長野 順子さん、ナバスさんなどT-BOXではおなじみのベテラン作家さんに混じって版画の新作3点+ちょっと旧作を出品します。
どうぞよろしくおねがいします!
版画の散歩展
池田 実穂、内藤 瑶子、長野 順子、松澤 綾、ラファエル・ナバス、他
2017年2月20日(月)〜3月4日(土) [2.26(日)は休廊]
時間: 11:00〜19:00 (最終日は16:00まで)
〒104-0028 東京都中央区八重洲 2-8-10 松岡八重洲ビル3F
TEL/FAX: 03-5200-5201
以前購入したナバスさん制作のマグカップ、いつも使っています。
今回は版画作品なのですね!楽しみです。
前回、ギャラリーまでの行き方を書いたエントリがあります。場所がよくわからない方は↓
人人展も何卒!
「第41回人人展」今年も開催します。
「第41回人人展」今年も3月1日から開催となります。ともなって湯島の画廊・羽黒洞で同時開催される小品展「小さな人人展」にも出品します。まだ会期まで少し時間がありますが、皆さまお誘い合わせの上、ぜひご来場ください!
↓詳しくはこちらにて!!!!↓
みなさまに興味を持っていただきたいので、簡潔に見所を述べます。(が、多少フライング気味ですので、変更などあった場合はご容赦ください)
今年の特別陳列は人人展会員の尾藤さんの彫刻作品を中心に構成された「尾藤敏彦 藤林叡三氏、ヨシダヨシエ氏へのオマージュ」を予定しています。
武蔵野美術大学で教授を務められていた藤林叡三さん(1996年没)の、70年代に描かれた代表作である幻想絵画群を大学からお借りできるとのこと。まず見所のひとつだと思います。
しかし、どの作品になるか本決まりしていない様子。私は宣材にも使った「あらそい」見たいですねぇ~*1
ちなみにこの宣材↓私がデザインしたのですが、なんだかネットゲームのバナー広告みたいになってしまって罪悪感が(^^;;;) ともあれワクワクしてきます。左が尾藤敏彦さんの作品。体から石膏型を直取りするという、とてもエロい技法で彫刻を作っているもよう。しかし本人は至ってダンディーな方。恩年70、間違いなく若い時はもてましたね。
去年の1月に亡くなった評論家のヨシダ・ヨシエさんは、尾藤さんの作品評を書かれていて交流も深く、また人人会初期に出品していた丸木位里、俊夫妻が共同制作した「原爆の図」の巡回に大きく関わった方でもあります。また、人人会の周辺にもヨシダさんに影響を受け、信奉している方が多数いらっしゃると思います。
各々のアンデパンダン展、また我々人人会のような70年代前後に設立された在野団体は「反アカデミック」「反官展」といったスローガンだけでなくて、(山下菊二にも代表されるように)戦争体験者、または体験者から直接影響を受けた世代で、さらに学生運動、安保闘争、アナーキスト思想が流行していた時代も経てきていて、社会運動を志す作家の動きも活発でした。その後、人人会にはあまりそういった作家は残らなくなりましたが、戦後の社会思想もバックボーンとして大きいのだと思います。*2
私の個人的な話で恐縮ですが、この界隈にいて「お前は戦争を経験していないからだめなんだ!」と年配の方にしょっちゅうディスられてきて、そんな身も蓋もねぇ、、とは思っていたのですが(当方85年生まれ)そういう戦後美術の流れの中に存在しているからこそ、自分がそれをどう解釈して活動するかという事柄は明確にしていく必要があるんだ!という真っ当なツッコミなんだと思います、たぶん。
オマージュ作品の全容はよくわからないのですが、一種のヨシダ・ヨシエさん追悼展となるのだと思います。
追悼展は同じく去年亡くなった画家・絵本作家の井上洋介さんを予定しています。『くまの子ウーフ』なつかしいですねぇ。子供のころお世話になりました。去年の年末に渋谷のアツコバルーで行われた展示も良かったです!
絵本で知られる井上さんも、実は実際の戦争体験を元に絵画を制作していました。人人展には第2回~第25回(1976~1999)まで出品されています。
2014年4月19日の東京新聞のインタビューでこう応えられていました。
「俺の肩書は、絵描き。描くことが好きでたまらないんです」
「一九九五年、「从(ひとひと)展」に出品した油彩「室内図」の画面中央には巨大な穴。たたきつけるような筆遣いが胸に迫る。かと思えば、八六年出版の自作絵本『アナボコえほん』は電車や海などいろんな場所に穴が空いてしまう内容でクスッと笑わせる。「俺にとって、穴は爆弾の跡。でも、絵本は見て笑ってくれれば十分。ナンセンスでしょ?」
穴は爆弾の跡なんだ。観る時に参考にしてみよう、、
エロ、グロ、ナンセンスと評される独自の世界。笑わせた後に考えさせるのが井上流だ。「ナンセンスって、笑いでもあるし、風刺でもある。笑いがないと人間の呼吸が伝わらない」。
他にも関連イベントとして、人人会創設者でもある画家・中村正義をフィーチャーしたドキュメンタリー映画『父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯』(2013年公開)の上映会を東京と美術館講堂で行います。
無料なのでぜひ来ていただきたいと思います。
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しかし、思いのほか長くなってしまったので、また次回、映画についても書こうと思っています!
*1:97年に武蔵野大学美術館で追悼展が行われており、この時に作品が寄贈となったようです。http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/3429
*2:日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ/ヨシダ・ヨシエ オーラル・ヒストリー
php:ヨシダさんの対談がアーカイブされていて、とても参考になりました。インタビューする方が素晴らしいのか、とてもお役立ちな内容でした。他のコンテンツもとても面白いです。
謹賀新年 / 寿司を煮た正月
あけましておめでとうございます!
展示終了 / 展示見聞録、ゲージツの起源とは
グループ企画「装幀画展Ⅳ」無事終了いたしました。また、今年の展示スケジュールもこれにておしまいです。来ていただいたお客様、関係者のみなさま、いろいろとお付き合いいただいた方々にお礼と感謝を申し上げます。
また来年もいろいろな企画に挑戦したいと思います!
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上野駅前で、なんだか時間ができたので国立科学博物館でやっている『ラスコー展』に入ってみた。久しぶりの大型展、チケット代は1600円なり。なかなか高額で一瞬ひるんだが、時間も限られていたのでしぶしぶ金を払い入場。*1
この本にも同じようなことが書いてあったような。(冗談じゃなくです!)確認したいけど、本が見つからない!新版が出ているんですね。読みやすく、内容も面白い本だったと思う。
*1:ちなみに、金曜日の夜はペアで1000円で入れるらしい。男女は問わないそう。
グループ企画「装幀画展Ⅳ」/ 荘子の神秘主義
*1:大変なワードを使ってしまった。。「ヴァリス」の文学的、思想的意義などに踏み込んでいるこの本
サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+ 東浩紀アーカイブス2 (河出文庫) ほんと面白かったです。批評ってすごい!ここまで考えられるのか。と、素朴に感動しました。
*2:もちろん「あの世」に「正しい神」という新たな相対物をもってくるグノーシス風ディック教と荘子では、宗教的信条からすれば比較にならないほど違うのだが。
*3:究極にはまったく動かず変化もしない白いゴムボールになるというか、不動の動者ですわな