画家の死後:内藤瑶子の生前日記

自称絵描き|内藤瑶子のナイトー自身による、活動報告のブログです。/ 東京近辺で活動中。詳しいことはhttp://yokonaito.info/へ。

「うちわと風鈴展」明日まで/長谷川利行展@府中市美術館「悲劇の画家」から今まで

ギャラリーアビアントで開催されている「うちわと風鈴展」一昨年参加したご縁で今年も出展させていただいています。明日、14日まで。

浅草のアサヒビル(通称:うんこビル)の近くに行くよ!という方がいらっしゃいましたら、是非お立ち寄りくださいまし。

f:id:yokonaito:20180712233319j:plain
f:id:yokonaito:20180712233313j:plain


また、「パークホテル東京 ART colours Vol.26展覧会 ー井の底ー 成田朱希×内藤瑶子 展」も開催中です。

f:id:yokonaito:20180527145254p:plain


展示は公共スペースが主なので、どなたがいらっしゃったか?よくわかりません。

ぜひ反響お待ちしております。どんどん恩着せてください。

 

 🔷

 

長谷川利行展@府中市美術館、会期終了ギリギリで行けました。

何しろ、私が絵を志したのも2000年に神奈川県立近代美術館(当時は鎌倉)で長谷川利行の回顧展をみたのがきっかけで、その後もずっと縁がある、自分にとっては特別な画家です。

たとえばティーンの頃にX JAPANにハマった人は、どんなにアルバム発売が持ち越されようと、なんだかんだで絶対にXを否定しないでしょう。

それと同じで、若い頃に転機をもたらした特別な画家というのは何人かいて、いろいろな価値基準があろうと、最後は「やっぱ最高だよね〜」となってしまいます。

初心に立ち返ってがんばろうという気持ちになりました。

 

f:id:yokonaito:20180712232813j:plain

靉光像》デジタルサイネージ化されてて新鮮。1930年協会に出してたもの。


今回の展示を見て、長谷川利行という画家の紹介の仕方がいよいよ変化してきたな、と感じました。

なぜ日本でゴッホが流行るのか。いろいろな研究があるようですが、派手な悲劇な人生ストーリーや美談はもちろん大きいでしょう。利行も野垂れ死に近い形で亡くなっていたことから、死後「日本のゴッホ」という文句で売り出されていたようです。

 

f:id:yokonaito:20180712233152j:plain

こういうイメージ。お付き合いのある画廊さんから分けていただいた、76年三越での展示ポスター。今回の府中市美術館でこの《童女》も展示されてましたが、実物はこれよりもずっと赤っぽくてびっくりしました。



 利行の絵は、たとえば佐伯祐三鴨居玲などのような劇がかった悲嘆や苦悩に似合う暗さはなく、むしろ明るく輝いていたり、朗らかな絵が多い。

だから、2000年の回顧展の時点も仄暗い演出は感じたけれど、個人的な感傷にひたることよりも、日本内外の潮流に目配せしながら自分の「絵画」を展開するような部分にもフォーカスされていたのが印象に残っていた。

それから18年経って今回なんて副題が「七色の東京」キャッチコピーが「ぶらり、いこう。」である。

f:id:yokonaito:20180712233040j:plain

駅の構内でデカイ看板を目撃した時はJRの宣伝にでもなったのかと思ったよ。。(京王線だったけど)

 


76年には「己に絵を描かせろ!」って泣き叫びながら血を吐きつつ、転がり落ちて死んだことがポスターになっていた*1のに、えらい違いである。

 

 🔷

 

個人的には、今回の図録で今までの「悲劇のストーリー」上では悪役っぽかった画商・天城俊彦 a.k.a. 高崎正男の活躍や、関連した展示がまとめてあったのがとても面白かった。原精一とか脇田和、森芳雄……いろいろと扱っている。

神奈川近代にも収蔵されているのもあるので、絵を描き始めた時よく参照したり見に行ったりした。(なんか自分は参照先が変なのだが)

こういう人がいたから、自分も絵を楽しめているんだなぁ。

 

ちゃんとした服を来て、菓子折り持って二科展のお偉いさんに挨拶回りする長谷川利行*2もなんか自然で、親近感を持てた。

200号の《鋼鉄場》も発見されたらいいのにねー

 

 

*1:76年「放浪の天才画家 長谷川利行展」図録の木村東介談

*2:p164、小林真結「『二科の画家』長谷川利行

「中和・抽象・若手選抜展」25日(月)から

明日から、銀座の中和ギャラリーで開催される抽象画のグループ企画に作品2点出展させていただきます!

中和ギャラリーは新橋と有楽町の中間地点あたりにある、抽象画を主に取り扱うギャラリー。私の作品はほぼほぼ具象ですから「ナゼに?」と思われた方もいらっしゃると思います。

いつも声をかけてくださる御子柴さんが、一昨年に作っていた版画などを見て仲間に入れてくださいました。

ご来場お待ちしております!

 

 🔷

 

今回も頑張って描かせていただいていたのですが、制作の途中では思いもよらないような画面が次々とでてくるでてくる。

思えば「抽象画を描こう」と描いたことがない。いつもは何かを描く過程の行き着く先に「それ風」になってしまうだけのこと。

筆致を生かした作品が全盛の世の中ですが、形だけをつかもうとするあまり、なんだか張り詰めたかんじのものが出てきました。

 

f:id:yokonaito:20180624001837j:plain

30号。搬入してしまったが、まだ題名が思いつかない……。



f:id:yokonaito:20180624001858j:plain

小品版画はここ数年、多数制作していたモノタイプです。 SM変形サイズ。

 

息子が幼稚園の年中になったので、少々集中力を要する作品も作れるようになってきました。

 

 

「中和・抽象・若手選抜展 ~CHU CHU SHOW~」

  • 2018年6月25日(月)~30日(土)
  • 会場:中和ギャラリー(銀座)

 

f:id:yokonaito:20180624002008j:plain
f:id:yokonaito:20180624002014j:plain



 

「俳句へのオマージュ」会期中です。|江戸の美意識と「野暮」

 「俳句へのオマージュ」は初めてご一緒する作家さんばかり、そして初めて展示させていただく画廊、そしてテーマが俳句。ちょっと意外なお誘いでした。
それにしても、いろいろと展示させていただく機会があるのはありがたいこってす!

 

そんな中、企画者・御子柴さんにご紹介いただいたのが一茶の句でした。

身近にある情景から政治風刺、動物とかのかわいいやつまで沢山あります。

自分はこれを選んでみましたよ。

f:id:yokonaito:20180607180701j:plain

「ざぶりざぶりざぶり」F4、顔彩・モノタイプ・コラグラフ・和紙にパネル貼です。写真は家で撮りました。

ざぶりざぶりざぶり雨ふるかれの(枯野)哉

「享和句帖」

 

ほちやほちやと薮蕣(やぶあさがほ)の咲にけり

「文化句帖」

 

一茶は二万句もあるので、全集をパラパラしているだけではまったく決まらず。

オノマトペ系から選び、冬の雨の句はもともと描いてみたかったので……などなど、ネット検索なども駆使して調べました。

 

 

ちなみに、「ざぶりざぶり」は秋の句もあって、

ぬくき雨のざぶりざぶりと野分哉

「西紀書込」

 

ざぶざぶと暖き雨ふる野分哉

「西国紀行書込」

 などなど、けっこうざぶざぶ系は気に入っていた(?)ようです。

朝顔ホチャホチャは、もうそれだけで気に入りました。

f:id:yokonaito:20180607180709j:plain

「ほちやほちや」F4、顔彩・モノタイプ・コラグラフ・和紙、2018

 

一茶俳句集 (岩波文庫)

一茶俳句集 (岩波文庫)

 

 

小林一茶 時代を詠んだ俳諧師 (岩波新書)

小林一茶 時代を詠んだ俳諧師 (岩波新書)

 

 
 キャプション表記などはは上のものを参考にしています。

特に岩波シンパというわけではないのですが、一般民向け通史の新書とかではお世話になってます。
『 時代を詠んだ〜』は文学としての一茶研究ではなくて、一茶と、一茶が生きた文化文政期の関わりが主な内容。

 

 この本によれば、どうやらこの時代は、いわゆる上流の「江戸っ子」文化ではなくて、「いまだ洗練されていない中・下層民の生活感を肯定する『野暮』に代表される文化」が主流だったそう。

一茶さんも自覚的に「庶民派一茶」としてセコセコ俳句を作っていたようです。

どちらかと言えば、ストリート系か。 

 

「粋(いき)」「通」とかじゃなくて「野暮」……。

 

自分もどちらかといえば野暮。

なぜ一茶を勧められたのか、なんとなくわかるな〜。

 

 

BSフジ「ブレイク前夜」|展示いろいろ

二週間に一度の更新を目指している本ブログですが、ご無沙汰しておりますm(._.)m
 
まず、先日お伝えしたBSフジのテレビプログラム「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」の内藤放送回を番組オフィシャルYouTubeにアップしていただいたとのこと。
もしよろしければ観てやってくださいね🎶
 
 
私は一点物の版画(モノタイプといいます)を近年多数制作していまして、撮影セットにも多数貼り付けさせていただいています。
が、演出の都合上、既にお買い上げいただいていて私の手元にない作品のテスト刷り・見本の刷り(いわゆる本作品ではない、BAT版)を一部撮影に使用させていただいています。
 
お客さまから「一点ものだったよね?」と問い合わせもいただきました。
こちらもできるかぎりご連絡いたしましたが、念のためお知らせさせていただきますm(._.)m
 
ーー
 
ありがたいことに、今年も展示盛りだくさんの夏となりました。
 
ーーこれからの予定
●【グループ企画】:作品2点「俳句へのオマージュ」2018年6月2日(土)~10日(日)・ 東京九段耀画廊
 
●【二人展】:パークホテル東京 ART colours Vol.26 「ー井の底ー 成田朱希×内藤瑶子 展」
2018年6月11日(月)-9月2日(日)・パークホテル東京25F/31Fラウンジ(汐留)
 
●【グループ企画】:作品2点「中和・抽象・若手選抜展 ~CHU CHU SHOW~」2018年6月5日(月)~30日(土)・ 中和ギャラリー(銀座)
 
●【個展(内容未定)】2018年10月15日(月)~20日(土)・ギャラリーT-BOX(京橋)

 

 もしかしたら、1〜2企画くらい追加になるかもしれません。

ご都合よろしい時に、ぜひお越しくださいませm(._.)m

f:id:yokonaito:20180527145254p:plain

これが「―井の底―」ビジュアル。この2作品を並べるって、なかなか考えが及ばない。デザインする人や企画する人のすごみ。脱帽です。
成田朱希さんは10年来のお付き合いがある大先輩。人人会でもずっとお世話になっています。二人展とはなんと光栄なことでしょう!
でも成田さんの絵に匹敵する作品を掛けるのは並大抵のことではないです。ギリギリまで制作が続きそうですね。毎日、気が気じゃねぇでやんす。
 
タイトルは「井の底」。テーマが夏らしくちょっとコワイ系になっていますね。
9月までのロングラン展示です。
 

人人終了・テレビ・絵を買ったその後

無常だね。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」かね。流れがはやすぎてやばい……(@o@) 

とりあえず、お知らせすべきなのは次の2点

  • 「第42回人人展」が無事終了。たくさんの方々のご協力なしにはできない展示です。尽力下さった方々、そして来て頂いたお客様に感謝とお礼を申し上げます。
  • BSフジにて毎週火曜 21:55~22:00 放送中のテレビプログラム「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」に、縁あって出演させていただくことになっています。

    breakzenya.art

やっぱりテレビってすごい。私の活動にあまり興味を示さない息子だが、一気に尊敬ムードに。

絵に興味のない旧友、親戚連中などの「風来坊・ないと〜」への視線に変化が!

ーーーーー

人人展については、展示の様子などをまとめたものを編集中ではあるのですが。

特別陳列でフューチャーしていた物故作家は、おなじみの(?)中村正義(1924 - 1977)と佐熊桂一郎(1929 - 2006)。さまざまな方面の方々の協力あっての企画なので、そのセレクトにも当然さまざまな事情が絡みます。

f:id:yokonaito:20180409145429j:plain
f:id:yokonaito:20180409145444j:plain
「第42回人人展」特別陳列「顔」の会場風景。一番右が佐熊桂一郎「巡礼の女」 油彩 F40 制作年不詳。

飾ることになった今回の佐熊作品は、絵の上からなにやら感情的に内容をうち消そうとするような筆致の入るもので、かなり重ねて描いたようなごそごそしたマチエールに産みの苦しみを感じます。

そういえば、某所でけっこう前に購入した佐熊作品。慌ただしすぎて未開封でしたが、出してジロジロしてみました。けっこう人人に出ていた作品に近いかも。

 

f:id:yokonaito:20180409145459j:plain

これがその佐熊作品、その名も「女」。人人作家で学芸員の大野俊治さんに聞いてみると、これらの女性像は佐熊さんの奥様にも似ているみたい。

佐熊さんといえば、劉生に影響を受けた風の童女、名前を「おちかさん」という絵解きが有名。

江戸時代でも、近代化する過程でも、基本的に精神障害のある子供は納屋とか座敷牢などに匿うのが普通だったそう。佐熊さんが幼少期に伊東の温泉街の「座敷の隅」で会った「おちかさん」はそういった子だったようで、後の絵に大きく影響を与えているらしい。

 

f:id:yokonaito:20180409145743j:plain

第33回展の図録が追悼陳列。これはおちかさんっぽい仕上がり。中にもかなり解説あり。この時はまだ小山さんもヘンリーさんも堀さんも松さんも生きていたんだなぁ。。

私の母親も、地方のいいお屋敷の中に座敷牢があるのを見たことがあるそう。意外と身近なんですね。

今では考えられないけれど、江戸時代から文明化するにあたって精神障害者はどんどん社会からは締め出される方向にあって、そのすべてのしわ寄せが家族への負担になっていたとのこと。(↓この書籍より↓)

狂気と犯罪 (講談社+α新書)

狂気と犯罪 (講談社+α新書)

 

 たとえば、佐熊さんと同じく人人会の創立メンバーだった斎藤真一(1922 - 1994)は瞽女さんを大きく打ち出した絵で人気を博していたけれど、佐熊さんの言説を見る限りでは、そういった事柄を強く訴求したかったわけではなさそう(?)。

ともあれ、この画家は本当にこういう絵ばかり。

ワンパターンを超えて、得体の知れない迫力のある画業です。

 

ちなみに、ためしに額を開けてみたらマット台紙で覆われて見えなかったところに新たなマット台紙と予想外に大きな画面が出現。どういうこと!?

よく見たら、水彩じゃなくて油彩。中はキャンバスになっていた。

f:id:yokonaito:20180409145602j:plain

どういう経緯でこうなっちゃったの!?スゲー謎だが大事にします。



 

人人展近づく!図録にも寄稿。ギャラリートークもあるよ。

3月末。毎年恒例の人人展が今年も近づいてまいりました。

いろいろな雑務をこなしているメンバーも含め、もしかして俺たちパニクってる……?状態。

展示準備は何回やっても、なんだか慣れませんな。

「第42回人人展」
今年の人人展は、例年と場所・会期が変更となっております。ご注意ください。また、月曜日も開場しております。
会期:2018.325日(日)~31日(土)
時間:9301730入場17:00
会場:東京都美術館・1階 第4展示室(上野公園内)(地図はこちら

  • 会期中無休最終日は14:30入場、15:00まで

入場料:一般500円・学生300円
主催:人人会
図録:500円にて販売予定

 

さて、図録も刷り上がって参りました!

前回もお伝えしたとおり、今回の特別陳列「顔」のスピンオフで、図録企画もあります。

光栄なことに私もテキストを寄稿させていただきました。

f:id:yokonaito:20180318012214j:plain

こんなやつです!


この展示は、人人会創立の中心的なメンバー・中村正義のエッセー「絵はすべて自画像」に着想を得て立てられた企画です。もともとは、我々のボスである画家・郡司宏が2014年の特別陳列でとりあげた文章で、今回はさらにその読解を推し進めるような企画になっているのだと思います。

 

しかし、この表題の「自画像」という言葉。中村正義はやや特殊な使い方をしています。

ほんとうに絵はすべて自画像かしら。

中村正義のこの文章は、自己表現とは何か?ということ、芸術はどうあるべきかということ、短い文章の中に簡潔にまとまっています。

ただ、これが燦然と輝く完璧な理論だ!ということではなくて、むしろ矛盾や問題系を大胆に含んでいるように思います。

私の文章は、それを丁寧に読んで考えてみようという内容になっています。

 

以下ウェブサイトより

◆内藤瑶子「『絵はすべて自画像』なのか :私に溶けゆく誰かの「顔」の新たなる鋳造について」
「絵はすべて自画像」か?ーーあまりにも表現主義的、心のリアリズムともとれる中村の文章をときほぐしながら、その問いに内包される個性表現と芸術との関わり合いを考えます。人人会において大きなテーマとされてきた個々の独立した創作活動と自由。これらの理想を担保する「個性」を漠然と賛美するのではなく、その複雑なありように目を向けたいと思います。

 

 この図録は、展示会場で500円で売ってます。

人人作家いろいろ盛りだくさん、もし良ければ購入を検討してくださいませ!

 

さらに初日、25日14:00〜はこの図録企画絡みで、同じく図録企画で論考を寄稿されている大野俊治さんと私でギャラリートークを行います。

他の作家さんにもインタビューしますので、出品者も集まる予定です。

物見遊山ウェルカム!ぜひ!

 

↓詳細は以下のページでお知らせしてますヽ(´▽`)/↓

hitohitokai.org

 

展示のお知らせ「物語の中の主人公達4」@ギャラリー枝香庵

ご無沙汰しております。2月は28日まで。慌てている方もいらっしゃるのでは?(私もです…)

しかし1ヶ月以上ぶりの更新か!いちおう月2回を目指している。( ̄▽ ̄;)


今年最初の展示はギャラリー枝香庵のグループ展「物語の中の主人公達4」3月8日(木)〜また本読み企画です。作品1点で出展予定です。

f:id:yokonaito:20180227110513j:imagef:id:yokonaito:20180227110517j:image

その直後には毎年恒例「人人展」もあり、こちらの運営・準備作業も佳境に入ってきました。

今回は図録企画なるものにてテキストを書かせていただけることにもなり、

ギャラリートークも出演予定。

どうなるのおいら。。相変わらず玉砕モードでやってます。ガンバル!

いちおうリンクおば。是非是非!

hitohitokai.org

 

ーー

話をもどして、ギャラリー枝香庵のグループ展「物語の中の主人公達4」でとりあげるのは新美南吉 ごん狐です。教科書などにも収録される名作d( ̄  ̄) 

f:id:yokonaito:20180227111149j:plain

右の加筆しない、刷りだけのも捨てがたいんだよなぁ〜🤔

「なにがしの物語の主人公を描く」ということは、絵の中にその説明を入れる必要があります。

今回だったら、「なんかの動物」ではなくて、少なくとも「キツネ」である必要がある。

私はあまり絵で説明をするということを志していないので、たいがい悩みます。

でも、時に応じていろいろな絵を描いていくことで、自分がどういったものを目指しているのかが詳細にわかっていく所もあります。

 

私はもともと美術を学んでいたわけではないし、作品を発表しながら絵を学んできたので、いろいろな機会があるということはありがたき幸せなのです。

 

新美南吉童話集 (岩波文庫)

新美南吉童話集 (岩波文庫)

 

 こういうのに入っています。でも青空文庫にもあります。